絵はがきで見る百年前の御殿場
【背景に富士山 編】
▼御殿場在板妻ノ富士
▼東海道御殿場附近の富士 / MT.FUJI OF GOTENBA (撮影地不詳)
※この写真は 御殿場線は東海道本線だった にも掲載しています
▼永原の富士 / VIEW OF MT. FUJI
▼湯澤の富士 / VIEW FO MT. FUJI、YUZEWA
▼舊御殿場の富士 / VIEW OF MT. FUJI
▼富士裾野ニ於ケル野戦重砲兵第一聯隊ノ演習(其六)
▼(御殿場勝景)瀧ヶ原廠舎の富士 / ENCHANTING VIEWS
OF GOTENBA IS NOTED FOR ITS PHYSICAL BEAUTY
東海道線の開通に伴い御殿場が全国区になったことで、明治時代から御殿場の絵はがきが多数つくられていたようである。
おりを見て御殿場の古い絵葉書を収集しているが、富士登山や夏の避暑の土産品として販売されたらしきものが多く、なかには大野原で開催された陸軍の演習の記念品として参加者に配布されたものもあったようである。
未使用品や、実際に投函された絵はがきなどさまざまだが、印刷内容や記念スタンプ、消印などから判断すると、手元にあるうちもっとも古いものは1912(大正元年)製と思われる。本稿を執筆しているのは2023年(令和5年)なので110年の昔である。(さらに古いものも存在すると思う)
絵はがきの制作や販売は太平洋戦争を境にだいぶ減ったようだが、終戦が1941年(昭和16年)なので、それも82年前である。つまり「これは古いな」と思うような絵はがきは、ざっと百年前、一世紀前のものとなる。
背景に富士山を配した絵はがきが多く、その一部を掲載した。「この写真は、あのあたりだな」とわかる場所がある一方で、地名が記載されていてもまったく見当がつかない場所もある。
百年前の絵はがきの現在地探しをおこなってみたいものである。